雑記(2021.1.13)

 あけましておめでとうございます。
 昨年は環境が変わり、少し気を張りすぎてしまったり、疲れをため込んでしまったりすることも多かった気がします。今年は仕事も趣味も、何事も無理のない範囲で、できることをひとつずつ増やしていきたいです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ニューヨーク Official Channel「ザ・エレクトリカルパレーズ」(2020)

 正月休み。観たい気持ちはありつつも、なかなか勇気が出なかった「ザ・エレクトリカルパレーズ」をやっと再生しました。
 9年前の東京、吉本興業の養成所「吉本総合芸能学院NSC)」に現れた「ザ・エレクトリカルパレーズ(エレパレ)」という集団を軸に、お笑い芸人を目指す若者たちの様々な感情を描いたドキュメンタリー。初めに外側から見た「悪」としてのエレパレを描くことで、それを「青春」と感じていた本人たちとの温度差や、「悪」とされたことに対する戸惑いという感情を引き立たせているのが上手いなと思いました。また、グループに近い存在でも、グループの箔付けとして利用されていた者と、良い部分を享受していた者という真逆の立場の二人が出てくることで、より多面的になっています。「いつかネタにしてやる」という執念だけで持っていたTシャツなのに、あんなに嫌そうに触られている…、とか考えたらもう切ない……。一方で、個人的には「ここをもう少し掘り下げてほしかったな」と感じる部分もありました。もう芸人さんでない方もいるので、仕方ない点はありますが。
 本編であまり触れられていないところだと、エレパレTシャツプレゼント動画で語られている「ニューヨークが聞き手であることの意味」、ラフレクラン西村さんの「エピソード0」も一緒に知るとより楽しめると思います。

 

配信「マヂカルラブリーno寄席」(2021.1.1)

 話題になっていた配信ライブ「マヂカルラブリーno寄席」、見逃し配信を購入しました。混沌としていて、何が起きているかよく分からないけどめちゃくちゃ面白いことだけは確か、みたいな不思議な感覚。あんなに笑ったの久しぶりかもしれないです。
 ランジャタイの野次入り漫才、好きすぎて何度もリピートしてしまいました。野次って元々ナンセンスなものだし、普通は演目の邪魔だと思うんですけど、「野次込みで完成形だったのかもしれない」とさえ思ったのは初めての経験でした。話し手の国崎さんにではなく、聞き手の伊藤さんに「その話お前しか興味ねえよ!」と野次を飛ばす嗅覚が流石。ランジャタイの新しい見方を教えていただいた感じがします。長いもみあげをみて「歩くんだよね?」と聞く発想力が漫画に生かされていないところも含めて好きです。マヂラブの漫才、荒野と化した舞台に出てくるザ・ギース、「ハツ!」のモダンタイムス、「ぷーるぷる!」と合いの手が入る脳みそ夫、永野のブリッジネタ、全部面白かったです。

 

ドラマ「知ってるワイフ」第1話/ドラマ「夢中さ、きみに。」第1話

 今週はリアルタイムで観る体力がなかったので、週末にTVerを開いて一気見しました。「どれから観ようかな」、なんて贅沢な悩み。
 大倉さん主演の木曜ドラマ「知ってるワイフ」第1話は、主人公が過去に戻るまでの経緯をメインとしたお話。元春の言動に少々イラッと来たのですが、それ以上に二人がお互いの話を出来ていないことにやきもきしてしまいました。それぞれの話を嘘だと決めつけずに一から聞けば分かり合えることだってあるかもしれないのにな……。色々な背景を想像すると、元春が「子どものままの大人」なのだとしたら、澪は「大人にならざるを得なかった子ども」なのかもしれないなと思いました。やり直した世界で二人がどうなるか、見守りたいと思います。

  今期のドラマは楽しみな作品がもう一つ。和山やま先生の短編集を原作としたドラマ「夢中さ、きみに。」です。原作もドラマも、それぞれのキャラクターが魅力的なのと、淡々と過ぎていく学校生活の退屈さ、あの空気感の中に出てくる平熱のギャグがたまらなく好きなんですよね。エピソードとしては「うしろの二階堂」が好きです。目高くんが二階堂くんを気にするのは、勿論単純な興味や好奇心もあると思うんですけど、「自分しか知らない」という特別感が大きいのではないかなと思います。あと、二階堂くんにまつわる色々な噂に対して「それは本当に二階堂のせいなのか?」という疑問を持っているところも素敵。実写化という点では、「かわいい人」林くんの再現度も素晴らしいです。次回以降も楽しみ。

 


 久しぶりに感想文を書きました。文章をまとめるってこんなに難しかったっけ……。少し間が空くと中々書き出しにくくなってしまうことに気付いたので、今年は意識して時間を取ります。変わらずマイペースですが、お時間のある時に読んでいただけると嬉しいです。

それでは。