雑記(2021.3.16)

 ふと文章が書きたくなり、久しぶりに編集画面に向き合っています。
 ここしばらく更新していなかったので、近況の報告と、最近はまっているものの話を色々しようと思います。

重ねる

 2月末に誕生日を迎えました。
 年齢を表す数字がまたひとつ増えた訳ですが、普段あまり意識しないせいか「あ、私いま○○歳なんだ!」と変な驚きがありました。自分のことなのに不思議ですね。四捨五入したら十の位の数字が変わるんだなあ~と呑気に構えてはいますが、ここからますます時間の進みが早くなっていくような気もしています。先のことを全て見通せるわけではないし、将来のことを考えるのは相変わらず苦手ではありますが、少しずつ準備していかなければ。まだまだ体力とスケジュール管理能力が足らないなと感じる日々ですが、また1年、健康に気を付けて過ごします。

笑う

 最近、お笑いを観る時間が増えました。
 正直な話をすると、年末から1月あたりにかけてはストレスを上手く発散できておらず、「お、これはちょっと心がしんどいぞ」と感じる日が少なくなく……。心のバランスを取るのが難しいなと思うなか、あんまり考えずにただただ笑うという時間はかなりの救いになっていたような気がします。
 中でも一番観ていたのは見取り図。ネタもYouTubeもお行儀が良いとは言いにくく、ちょっとだけ粗暴な印象もある気がしますが、二人の人柄の温かさに惹かれました。上手く言語化できないのですが、実は根底には「許容」があるコンビだなと思っています。好きなネタは「板前」。まだ劇場に足を運んだことがないので、遠出できるようになったら生で漫才を観たいです。
 他に観た中で面白かったのはユニットライブの「電気」と、空気階段の「anna」。ロングコートダディのネタはここ最近で観たもの全部好きだったので、配信ライブのチケットを買うときの軸にしています。観たものをまとめておこうと考えてはいるので、キリのいいタイミングで更新できたらと思います。

趣味ってなんだろう

 Twitterを見返してみて、最近あんまり音楽やアイドルの話をしていなかったことに気付きまして。ほとんど新譜を買っていないのもありますが、これは完全に自分の心持ちの問題かなと思います。真正面からエネルギーを受け取れるような体調を整えられていなかったといいますか、「聴いたり観たりしたら色々考えそうだなあ」と感じたら先のお楽しみに取っておく、という付き合い方をしていました。そんな心持ちで「キミトミタイセカイ」のリリースを迎えてしまい、「私は何のためにこのブログとアカウントを作ったんだっけか……」といっちょ前に悩んでしまいました。ただ、今までも色々な浅瀬でちゃぷちゃぷしては戻ってきた場所がここであることも事実だと思うので、彼らが伝えたいものを真正面からキャッチできるようになったら、また感想記事を書こうと思います。また何か違うものに熱中しているかもしれませんが、時々覗いていただければ嬉しいです。



 更新して思いますが、好きなものの話をするって楽しいですね。抱えているものがいい感じに発散される気もします。
 「こんなことも書こうと思ってたな」と色々思い出したので、あまり間があかないうちにまとめられればなと思っています。
 今一番したいのは「新卒社会人が聴く『8UPPERS』はいいぞ」という話ですね。
 『8UPPERS』はいいぞ(大事なことなので2回)。
 



 もうすぐ中学を卒業するという頃、このバンドのCDを初めて買いました。
 今は閉店してしまった地元のタワーレコードで、当時リリースされた新譜のシングルと、この曲が収録されているミニアルバムを。
 10年前の春から、今。変わらず、ずっと特別な曲です。

cinema staff/ 君になりたい【Official Music Video】

空気階段「anna」(2021.2.14/配信)


 空気階段の第4回単独ライブ「anna」を観ました。
 私はこれまで熱心にお笑いを観ていた訳ではないので、恐らく取りこぼしているポイントも多いと思います。ただ、それらを知らない状態で観ても、とても素晴らしい単独ライブであることにかわりありませんでした。むしろ、「ふたりの人となりを知ったら、これよりもっと色々な味がするんですか?えっそれって贅沢すぎやしませんか?」という気持ちの方が大きいです。
 本当に、観て良かった。

 以下、ネタバレあります。

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餅を焼く

 「送ろうか?何個がいい?」
 思えば、母からの電話に「おまかせするわ」と適当に答えたのが良くなかったのかもしれない。年の瀬に届いた小包は、予想していたよりもずっしりと重みがあった。お菓子の空き箱、タッパー、ジップロックと厳重に包まれていたのは、厚みのある角餅10個。毎年3が日でぺろっと平らげている量だけれど、それが一気に集まるとこんな重量になることを、私は今の今まで知らなかった。

 最後に自動餅つき機を見たのはいつだっただろう。実家を離れてからは、帰省する頃には餅つきが終わっていたから、少なくとも6年は見ていない計算になる。ふかしたもち米の柔らかい香りや、つぶつぶがぐるぐると回っていくうちに一つの球体になる様は遠い記憶の中にあるけれど、のした餅を切る感触や重みが思い出せないのは、単にあまり手伝いをしてこなかったからだと思う。自分のこういう部分に気付くようになったのはごく最近のことで、おそらくまだ無意識の中に沢山あるであろう思いやりの欠如のことを思うと、ちょっとだけいやな気持ちになった。そういえば小学生の時の通信簿で……いや、考えるのはやめよう。今の私にできることは、この餅を美味しくいただくことのみである。

 母が言うには、ポイントは3つ。冷凍庫に入れて保管する。電子レンジで温めてからフライパンで焼く。そして、焼き海苔はケチらない。海苔については「緑じゃなくて黒ね!」と繰り返し言うので、結構重要なポイントらしい。棚にずらっと並ぶ海苔の中から黒くてつやつやしたものを選んで購入した。
 お皿にくっつかないようにラップを敷き、レンジで少し温める。フライパンへ移して焼く。待ちきれずに動かすと、餅とり粉のざらざらした音がした。少しずつ膨らみ、うっすらときつね色の焼き目がついてきたところで、しょうゆをまぶす。よし、できた。海苔を巻いて頬張る。この食感、「パリッ」以外のオノマトペで表現できるようになりたい。磯の香り、焼けたしょうゆの香ばしさが食欲を増幅させる。この幸福感は、自分の好みに合うものを自分で作れたという満足感と、美味しいもので満たされた満腹感が混ざっている気がした。餅を焼くだけでこんな気持ちになれるなら、これからもうちょっと、自炊しようかな。

 お礼の電話をすると、母は「やっぱり海苔は黒いほうがいいよね」と言った。電話口の向こう、遠くからなまりの強い父の声がする。母は思い出したように、弟が意味もなく坊主にした話をし始めた。何、その話!私、聞いてないんですけど!

雑記(2021.1.13)

 あけましておめでとうございます。
 昨年は環境が変わり、少し気を張りすぎてしまったり、疲れをため込んでしまったりすることも多かった気がします。今年は仕事も趣味も、何事も無理のない範囲で、できることをひとつずつ増やしていきたいです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ニューヨーク Official Channel「ザ・エレクトリカルパレーズ」(2020)

 正月休み。観たい気持ちはありつつも、なかなか勇気が出なかった「ザ・エレクトリカルパレーズ」をやっと再生しました。
 9年前の東京、吉本興業の養成所「吉本総合芸能学院NSC)」に現れた「ザ・エレクトリカルパレーズ(エレパレ)」という集団を軸に、お笑い芸人を目指す若者たちの様々な感情を描いたドキュメンタリー。初めに外側から見た「悪」としてのエレパレを描くことで、それを「青春」と感じていた本人たちとの温度差や、「悪」とされたことに対する戸惑いという感情を引き立たせているのが上手いなと思いました。また、グループに近い存在でも、グループの箔付けとして利用されていた者と、良い部分を享受していた者という真逆の立場の二人が出てくることで、より多面的になっています。「いつかネタにしてやる」という執念だけで持っていたTシャツなのに、あんなに嫌そうに触られている…、とか考えたらもう切ない……。一方で、個人的には「ここをもう少し掘り下げてほしかったな」と感じる部分もありました。もう芸人さんでない方もいるので、仕方ない点はありますが。
 本編であまり触れられていないところだと、エレパレTシャツプレゼント動画で語られている「ニューヨークが聞き手であることの意味」、ラフレクラン西村さんの「エピソード0」も一緒に知るとより楽しめると思います。

 

配信「マヂカルラブリーno寄席」(2021.1.1)

 話題になっていた配信ライブ「マヂカルラブリーno寄席」、見逃し配信を購入しました。混沌としていて、何が起きているかよく分からないけどめちゃくちゃ面白いことだけは確か、みたいな不思議な感覚。あんなに笑ったの久しぶりかもしれないです。
 ランジャタイの野次入り漫才、好きすぎて何度もリピートしてしまいました。野次って元々ナンセンスなものだし、普通は演目の邪魔だと思うんですけど、「野次込みで完成形だったのかもしれない」とさえ思ったのは初めての経験でした。話し手の国崎さんにではなく、聞き手の伊藤さんに「その話お前しか興味ねえよ!」と野次を飛ばす嗅覚が流石。ランジャタイの新しい見方を教えていただいた感じがします。長いもみあげをみて「歩くんだよね?」と聞く発想力が漫画に生かされていないところも含めて好きです。マヂラブの漫才、荒野と化した舞台に出てくるザ・ギース、「ハツ!」のモダンタイムス、「ぷーるぷる!」と合いの手が入る脳みそ夫、永野のブリッジネタ、全部面白かったです。

 

ドラマ「知ってるワイフ」第1話/ドラマ「夢中さ、きみに。」第1話

 今週はリアルタイムで観る体力がなかったので、週末にTVerを開いて一気見しました。「どれから観ようかな」、なんて贅沢な悩み。
 大倉さん主演の木曜ドラマ「知ってるワイフ」第1話は、主人公が過去に戻るまでの経緯をメインとしたお話。元春の言動に少々イラッと来たのですが、それ以上に二人がお互いの話を出来ていないことにやきもきしてしまいました。それぞれの話を嘘だと決めつけずに一から聞けば分かり合えることだってあるかもしれないのにな……。色々な背景を想像すると、元春が「子どものままの大人」なのだとしたら、澪は「大人にならざるを得なかった子ども」なのかもしれないなと思いました。やり直した世界で二人がどうなるか、見守りたいと思います。

  今期のドラマは楽しみな作品がもう一つ。和山やま先生の短編集を原作としたドラマ「夢中さ、きみに。」です。原作もドラマも、それぞれのキャラクターが魅力的なのと、淡々と過ぎていく学校生活の退屈さ、あの空気感の中に出てくる平熱のギャグがたまらなく好きなんですよね。エピソードとしては「うしろの二階堂」が好きです。目高くんが二階堂くんを気にするのは、勿論単純な興味や好奇心もあると思うんですけど、「自分しか知らない」という特別感が大きいのではないかなと思います。あと、二階堂くんにまつわる色々な噂に対して「それは本当に二階堂のせいなのか?」という疑問を持っているところも素敵。実写化という点では、「かわいい人」林くんの再現度も素晴らしいです。次回以降も楽しみ。

 


 久しぶりに感想文を書きました。文章をまとめるってこんなに難しかったっけ……。少し間が空くと中々書き出しにくくなってしまうことに気付いたので、今年は意識して時間を取ります。変わらずマイペースですが、お時間のある時に読んでいただけると嬉しいです。

それでは。

2020年の総括


 2020年も残りわずかとなりました。毎年毎年「来年はこまめに更新しよう」と思うのに、気付くと12月になっています。不思議ですね。
 いつも振り返りの記事は実家の掘り炬燵でぬくぬくしつつ書いているのですが、この状況下なので今年は帰省しませんでした。何気に実家以外で過ごす年越しは生まれて初めてだったりします。学生時代の10分の1の交通費で帰れるのに、これほど遠く感じる日が来るとは。引っ越し以来帰れておらず、色々実家に荷物を置かせてもらったままなのがちょっと恥ずかしい。HDDレコーダーパンパンに詰まったローカル番組、学習机に山盛りになったCDたち…ああもう本当に今すぐ片づけたい。でも、もう少し甘えさせてもらうことになりそうです。

 


 例年は行ったライブのまとめをするのですが、今年は現場が0でして……。配信ライブは4本(とちょっと)観たので、簡単に感想を。

 6月の「Johnny's World Happy LIVE with YOU」はDay2を視聴。「Re:LIVE」を披露してくれた関ジャニ∞の優しさをかみしめつつ、KAT-TUNSexy Zoneのライブってこんな感じなんだ!と新しい発見もできました。すごい!本能が燃え上がってる!と無邪気に楽しんでました。そういえば、このライブをきっかけに「POP×STEP!?」を買いました。一番好きなのは「タイムトラベル」。SMAPの「がんばりましょう」もそうなんですけど、裏で鳴ってるフルートの音色がとても好きです。

 7月は2本。
 関西ジャニーズが集結した「Johnny's DREAM IsLAND 20200→2025 ~大好きなこの街から~」(28日)は、太陽の塔を背景とした特設ステージでの配信ライブ。一番年上の関ジャニ∞が一番はしゃいでいたので、本当に楽しいんだろうなあと思いながら観ていました。東京-大阪の行き来もできない時期があったことを考えると、あの場にいた彼らにとって、関西、大阪という土地がどれほど特別なのかを改めて感じたライブでした。

 今年観た中で最も充足感があったのが、日向坂46の「HINATAZAKA46 Live Online, YES! with YOU! ~"22人"の音楽隊と風変りな仲間たち~」(31日)。日向坂は12月にも「ひなくり2020」という配信ライブを行っているのですが、そちらは色々バタバタしていてチケットを買い逃すという痛恨のミスで観られませんでした。不覚。
 日向坂の素敵なところは色々あるのですが、中でも「ライブが楽しい」というのはかなり大きな魅力だと思います。このライブは配信であることを生かした演出も光っていました。例えば、海の中で歌うシーンの美しさなど。ダンスナンバーは「キツネ」の演出がとても素晴らしかったです。偽物と対峙して「WHO ARE YOU?」とバトルを仕掛けるところ、最高。

 8月8日に行われた関ジャニ∞松竹座ライブも観ました。久しぶりのレンジャーがあったり、大倉さんのソロ曲があったり、色々衝撃的な音を拾っていたり。今度は5人で松竹座に立つ彼らを観たいなと思います。

 他には途中からしか観られなかったライブが数本あります(NMBの10周年ライブなど)。NMB48は10月で結成10周年を迎える節目の年だったんですが、結局ライブに行くことが出来ず……。16人公演が再開された暁には、難波の劇場にも足を運びたいと考えています。

 


 今年は自分の体力不足を痛感した1年でした。もちろん環境の変化も大きいのですが、昔からペース配分が上手くないので、平日はすぐ寝る、休日はごろごろして終わり、みたいな感じが続いてエンタメを受け止める余裕があまりなかったというのが正直なところです。来年は程よく休憩しつつ、マイペースに楽しんでいきたいです。

 一方で、例年に比べて読書をしたり、漫画やゲームを楽しむ時間は増えた気がします。自分のペースで楽しめる趣味も大切だなと感じました。お盆休みはピクミンを引っこ抜いて投げて過ごしていましたし、十数年ぶりにポケモンと旅に出ました。あと、ごろごろしながら漫画を読む時間が結構よい息抜きになったと感じています。あまり多くは読んでいないのですが、今年読んだ中で好きだったのは「あせとせっけん」女の園の星」「ざつ旅-That's Journey-」です。「あせとせっけん」の連載があと1話で終わってしまうのが寂しくて……うう……。最新話を通勤時間に読んだら危うく泣きそうになりました。幸せになってください……うう……。

 最近はM-1きっかけでお笑いも少し観ています。敗者復活戦もしっかり観たのって、もしかしたら初めてかも。午後に行われた敗者復活&決勝のネタが公式YouTubeにアップされているので、リピートしながら楽しんでいます。ラトビア人もびっくりだな。(ゴリラであいうえお作文すんなよ)


キュウ【敗者復活戦ネタ】〈出番順10〉M-1グランプリ2020

 見取り図のYouTubeも観ているのですが、人に勧めるとなると、自分の倫理観が試されている気がして、あまり大声で言えないのが本音です。でも不思議と観てしまうというか。もしかすると2人の佇まいが好きなのかもしれません。動画の中で一番平和なのは多分「モリシを撒け!」だと思います。なぜ人は人を撒きたがるのか。

 


 毎年、ブログのサブタイトルを変えています。
 今年は、serial TV drama「赤いパーカー」の歌詞から。

どこにだって行けるなら
最果ての街まで
赤いパーカー
忘れず持っておいで

赤いパーカー

赤いパーカー

  • provided courtesy of iTunes

  働き始めてから思うのは、学生時代の私が持てあましていた時間や選択肢のことを「自由」と呼ぶのなら、使えるお金が増え、目的地は狭まれど向かうための手段が増えたこともまた「自由」と呼べるのだろう、ということです。昔の私も、今の私も、意味は異なっても「どこにだって行ける」ことには変わりがないわけで、それなら最果ての街まで行ってやろうじゃないか、という意味合いも含めたような気もするのですが、まあちょっと後付けっぽいですかね。

見えもしない何かを
ずっと信じてゆける
それでいいと思った 

 未来だったり愛情だったり予感だったり、私が信じているものは意外と目に見えないものばかりなのかもしれないです。

 


 本年はご無沙汰を重ねまして、申し訳ありません。
 来年はあまり肩肘張らず、色々なことを書いていこうと思います。


 最後になりますが、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げ、年末のご挨拶とさせていただきます。
 来年もどうぞよろしくお願いいたします。

道を選ぶ、道を開く―関ジャニ∞「20/47 Complete Document」によせて


 誰かが言った。「人生は選択の連続である。」と。
 二十数年生きてきた個人の所感としては、何となく事実のような気がする。ただ、その選択がすべて自分の意志だけで行えるものではないことも、何となく分かってきた。険しすぎて進めなかったり、そもそも気付かなかったり、入り口がふさがれてしまったり……。残った道が一つしかないなんてこともままある。

 どうにも厄介なのは、他人からすれば、"私自身が選んだ"道を進んでいるように見えることだ。それはそれで間違ってはいないのだけれど、どうしても「自分が選んだんじゃない」と叫びたくなることがある。あの日曲がらなかった角の先を羨みながら、「こんなはずじゃなかった」と嘆きたくなることがある。でも、新しい道を探す勇気もなく、「あなたが選んだんでしょう」と言われるのも怖くて、平気なふりをしながら歩く。今はいくらかましになったけれど、あの頃―関ジャニ∞と出会った頃の自分は、そんな日々の繰り返しで、やけに焦っていた。

行くべき道は そう、君の踏み出した先にある
君、行けばこそ道は開く!

 表向きは自分で決めたはずの道をだらだらと歩き、気に入らない部分ばかりを探していた私にとって、道を切り開くその背中は輝いて見えた。ある出来事があって沈んだ時、心の支えはリリース予定の新譜「ジャム」だった。今振り返っても、あの作品にはひとひとりを黄色い線の内側へ引き戻すだけの、十分な力があったと思う。私にとって関ジャニ∞は、憧れであり、自分を救ってくれたヒーローといえる。それは、形が変わった今でも自信をもって言えることだ。


 この2年間を思い出してみる。正直な話、記憶があまりない。というのも、自分のことで精一杯で、きちんと向き合えていない時間の方が圧倒的に長かったからだ。「GR8EST」の初日に観た覚悟、「十五祭」で感じた安堵と期待、それはきっと嘘ではないと思うけれど、その裏側で彼らが何を考えていたのかを、あまり想像できていなかった。もっとも、言えないことも沢山あったのだと思うけど。
 ほんの一瞬だけ、考えてしまったことがある。「その道を進むという選択は、本当に彼らが「選んだ」のだろうか?」。私は関ジャニ∞の背中を必要以上に美化しすぎて、必要のないものまで背負わせてしまっていないか、少しだけ不安になった。

 その答えは、「友よ」の特典と、このドキュメントが教えてくれる。
 走り続けることを選び、新しく行く道を整備しながら進む、今の関ジャニ∞の姿がここにある。

"正しい理由"  誰も判らないでしょう
信じてくれた勇敢な君を僕らが連れ出すよ

 その決断をした理由を全て知ることも、それが正しいか判断することも、私には出来ない。そもそも、私と関ジャニ∞はたまたま道が交わっただけの、きっとお互いの顔を認識することもない他人でしかない。でも……いや、だからこそ、こちらの歩幅を気にしながら歩くその姿がどれほど強くて優しいのかを、知っているつもりでいる。


 正直私は、今もこれからも、選ばなかった道のことを考えてしまう癖はきっと抜けないと思う。どうしてもつらくなったら、また関ジャニ∞を観よう。また新しい道を探すことは難しくても、今いる道の雑草を抜いたり、石ころをどかしたり、そんな作業なら、私にもできそうな気がしてくるから。

 今はいつになるかわからない、"20"の向こう。
 私は残念ながらチケットが当たらず、直接見届けることは叶わないが、47/47となったときの彼らに出会える日が楽しみで仕方がない。

 また、必ず会いましょう。その道の先で。

近況報告

 お久しぶりです。
 この書き出しで始まる記事、これで何回目なんでしょう。とは言っても他に適当な言葉はない気がするので、まずご無沙汰をお詫びします。

 


 3月末に大学院を修了し、4月から会社員になりました。
 簡単に書こうとすると反省点ばかりが浮かぶような学生生活だった気もしますが、学んだことも、楽しい思い出も沢山あります。中でも、「自分の弱点を知ることができた」のは一番の収穫です。20歳を過ぎてから、もっというと大学院に進学してから「なんか昔はもっとできたはずだったけどなあ」と思うことが増えたのですが、それって結局のところ「できていたつもりだったけどできていなかった」点なんですよね。家だったら両親や弟、学校だったら先生や友達がフォローしてくれていたのかなと想像すると、ありがたくもあり、申し訳なさもあり。これから先、1人でできることも増えていきますが、1人でできないことも多くあるということも忘れないでいたいです。

 

 最近は家にいる時間が長いので、研修の課題に取り組むほかは、YouTubeで動画を観たり、radikoのタイムフリー機能でラジオを聴いたりして過ごしています。すゑひろがりずの「集え!けもの共の藪」(あつまれどうぶつの森)実況が毎日の楽しみです。本当はライブDVDも観たいのですが、新しい部屋に再生機器がないので、レコーダーか外付けのディスクドライブを買うまでしばしお預け。

  あと、ここ最近でうれしかったのは、THE CHEWINGGUM WEEKENDの音源の一部がサブスクで解禁になったことです。ソニー時代のCDは軒並み廃盤かつプレミアがついていてなかなか入手しにくかったので、こうして聴ける&共有できるのがなんともありがたい。せっかくなので貼っちゃう。個人的に大好きな3曲です。

コールドフィーバー

コールドフィーバー

  • チューインガム・ウィークエンド
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

キリングポップ

キリングポップ

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  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

あの娘をつかまえて

あの娘をつかまえて

  • チューインガム・ウィークエンド
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 せっかく時間もあるので、感想を書いていない作品についてまとめるとか、中途半端になっていた日ごとレビューも再開したいなとか、ぼんやりと考えています。
 またライブの感想をかける日を楽しみに。