見えもしない何かを ずっと信じてゆける それでいいと思った


前回あんなことを言っておきながら、ここ数日で気持ちの整理が段々とつき始めたのを感じます。
それは、すぐそこまでやってきていた春の訪れのお陰なのか、雲一つない空があまりにも清々しいお陰なのか、はたまた別の理由なのか、定かではないのですが。


あれから、気が付いたことがあります。
「私、関ジャニ∞のこと全然知らないんだな」、ということ。
分かった気になっていた訳ではないつもりです。でも、やっぱり全然知らないんだな、と。
メンバーそれぞれがめちゃくちゃ格好いいことと、めちゃくちゃ素敵な歌を歌うこと、めちゃくちゃ面白くて、めちゃくちゃ仲がいいこと……大体知っているのはそれくらいでしょうか。あと出身地とか、血液型とか……?

考えてみれば、当たり前なんですけどね。
実際に話したこともないし、ライブ以外で観たことないし、私は彼らを知っているけれど、彼らは私を知らない。
勿論、全てを知る事なんてできないのは分かっています。これはアイドルとファンの関係に限った事では無くて、どんなに身近な存在でも、たとえ生まれてからずっと一緒にいたとしても、別の人間が何を考えているのか、その全てを理解することは物凄く難しいことです。
だからこそ、人が何を感じ・考えるか、その一つ一つは尊重されるべきだし、
だからこそ、好きな人が何を感じ・考えるかを、つい知りたくなるのだと思います。

最初の「知らないな」という話に戻りますが、
仮に今、この状況の中で「関ジャニ∞を知ろう・これまでを辿ろう」としたとき、どんなことを感じるのでしょう。
ついつい理由を探したくなってしまうのかな、とか、ついつい不穏因子を勝手に作ってしまうのかな、とか、色々な想像をしてしまって、少し怖くなってしまいました。
……ただ一つ確かに言えるのは、少なくとも私があの夏ドームで観た姿の中にも、テレビや紙面、歌詞を通して受け取った言葉の中にも、嘘はなかったんだろうな、ということです。
目には見えないものだけれど、あの日確かに感じたこと。
私はそれをずっと信じたいし、ずっと信じていける、そう思ったのです。
曲げる必要など、忘れる必要など、何一つ無いのだと。

そう考えたら、もっと知りたい、今観られる姿を目に焼き付けておきたいという、ちょっと前向きな気持ちになれたんですよね。
私にはまだまだ知らないことが沢山あって、それを知らないまま過ごしていくのは、やっぱりもったいない気がするのです。
これまでの21年間渋谷さんがアイドルをしてきたという事実や、関ジャニ∞のメンバーとして過ごした14年という時間、そこで成し遂げたこと、それらは消えて無くなってしまうものじゃなくて、この先もずっと残っていくものです。
今の私は、その先に出された結論を知ってしまっているけれど、
ではその結論に至るまでの過程が全て寂しいものなのかといえば、そうではなくて。
だから、私は、渋谷さんから貰った勇気を大切にしたいし、これから貰うかもしれない宝物のような気持ちを、ずっと信じていきたいと思います。
だから、もっともっと色々な事を知りたいです。これまでの関ジャニ∞も、これからの関ジャニ∞も。

 

とってもとっても贅沢な我儘を言わせていただくならば、渋谷さんが歌う姿をもう一度、この目で観たいです。
でも、無理にとは言いません。
どんな音楽がしたいのかな、どんなことを学んだのかな、とやっぱり知りたくなってしまうけれど、どこかで音楽を好きなままでいて下さるのなら、それで十分です。
あっ、でも「さようなら」は言いません。
これからも、是非とも、よろしくお願いいたします。

 


そういえば前回書き忘れたのですが、タイトルはserial TV dramaの「ginger」という曲から取りました。

器用じゃなくても報われなくてもなくしたくない
傷付くことさえ出来ないままならば幼いだけだ

            ―serial TV drama「ginger」

ginger/serial TV drama - 歌詞検索サービス 歌詞GET

最後のフレーズ、今まではずっとただの「強がり」だと思っていたのですが、もしかしたら決意に似たような気持ちなのかもしれないな、と思いました。
そこまでしても「なくしたくないもの」、見付けたのだとしたら、それはそれでとても幸せなことなのかもしれないですね。

 

今回も、同じserial TV dramaの楽曲から。

見えもしない何かを
ずっと信じてゆける
それでいいと思った

なんでここでこのバンドの曲を選んで聴いていたのか、というのは理由があるのですが、詳しくは言いません。まあその……それはそれ、これはこれ、なので。
でも、私の気持ちを整理してくれた曲であるというのも事実です。

……そういえばこの曲ね、「赤いパーカー」っていうんですよ。

http://j-lyric.net/artist/a04e096/l00e05d.html