陽炎と冬将軍

それでも想いだけは死神に渡すものか

「TAKATSU-KING」と「村上信五さん」

最近つくづく思うんですけど、好きなものが増えると毎日こんなに楽しいんですね。
正直な話、今までは割と小さいことで落ち込んだりしていたんですけど、
ここ最近はそういうこともなく、心の平穏が保たれている感じがします。
うん、毎日とても楽しい。


本題へ。
まずおことわりをしなくてはならないことがいくつかあります。
第一に、以下の文にはエイタメDVDの本編、メイキングに関する軽いネタバレがあります。
そして、一番言っておかなければいけないのは、私は「村上担ではない」ということです。
新規、おまけに他担がこんなことを語るのは気が引けるのですが、どうしても一人では消化しきれなかったので…。
不快に思われた方がいらっしゃいましたら、本当に申し訳ありません。

 

 

 

 

私が初めて「TAKATSU-KING」 と出会ったのは、こうして関ジャニ∞のファンになる前、
偶然観た「月曜から夜ふかし」だったと記憶しています。
その当時、私は村上さんに対して「ジャニーズっぽくない人」というイメージを抱いていました。正直、アイドルを捨てているのではないかとさえ思っていて。
だから、番組中で何度も流れるTAKATSU-KINGの映像を観て、純粋に面白いなと思ったんです。
最後に出てくる「関ジャニズム」というテロップでこれがアルバムのスポット映像なのだと分かって、「あ、これはそれぞれキャラクターに扮して撮ったうちの一種なんだな」と解釈しました。多分、「ネタ」の一種としてとらえていたのだと思います。

 

でも実際は「ネタ」といえるほど気楽なものではありませんでした。
関ジャニ∞を好きになって、調べていくうち、「TAKATSU-KING」へ対する違和感は、日に日に大きくなっていきました。
関ジャニズム」でキャラクターに扮していたのは村上さん一人だけだったし、
ツアーで村上さんとしてのソロ曲が無いということもあったし、
一人だけうちわが「KING」の姿だった年もあった。
「僕以外の6人を見て下さい」という言葉が本人の口から出たと知ったときは、何も言えなくなりました。
KINGさんはタイミングが悪かっただけかもしれないけれど、
「アイドルでいる村上さん」や、「村上さんを好きでいること」を否定する要素の一つとなってしまった以上、このキャラクターを愛することは出来ないなと思いました。

 

そんな中観た、「関ジャニ's エイターテインメント」DVD。
京セラドーム一面に広がる、紫色の光の海。その中心で踊るTAKATSU-KINGさんは、とても格好良かった。
メイキングやエンドロールで映る、真剣な村上さんの姿もとても素敵で。

それを見ているうちに、「私はどの立場から物をいってたんだろ?」と思って。
それまで忘れていたんですけど、私は確かに、KINGを笑った人間だし、村上さんに対して「ジャニーズっぽくない」という言葉を悪い意味で使ったことのある人間なんですよ。
その時は、アイドルとしてステージに立つ村上さんがこんなにも魅力的だと知らなかったし、想像すらしていなかったし、その先に「アイドルである村上さんが好きな人」がいることなんて、全然考えていなかった。
そんな自分が、アイドルである村上さん云々とか、やりたいことをしていないのは可哀想とか、やりたいことだったらもっと認められたとか、よく言えたもんだな、と思って。
知った気になっていただけの自分に気付いて、恥ずかしくなりました。

それから改めて、「おっとっと」のコラボ会見とPVを観て、イベントのレポート記事を読みました。
英語でしゃべり始めるのにすぐ日本語に戻るところとか、
カタコトの質問に笑いを堪えきれていない姿とか、
設定を守ろうと頑張っているのに漏れ出て来てしまう中身とか、
全体的に何となくふわふわしていて、不思議と可愛らしくも思えて。
今でこそ、村上さんに天然でぽわぽわした一面があることは知っていますが、
これまでテレビで観ていたしっかりきっちりしたツッコミ役の村上さんに慣れていた私にとって、
そのふわふわと落ち着かない感じはとても新鮮でした。
正直な話、この話が村上さんじゃなくてKINGさんでなくてはならない理由は今の所見当たらないんですけど(笑)、
誰も傷つかない形で、村上信五さんを侵食せずに存在するのなら、彼は案外良いキャラクターなのではないかなと思い始めています。

ただ、色々考えれば考えるほど分からないこともあって。
そんなキャラクターがどうしてこんなに多くの悲しみを産んでしまったのか、
3年もの間存在し続ける必要はあったのか……、
このもやもやとした感情は、きっと解消されることなく残っていくように思います。

村上さんは、どんな仕事や役割にも真剣に向き合って、それらをきっちりこなすことの出来る人なのだと思います。
だからこそ、その役割が、村上さん本人や村上さんを好きでいることを否定するようなことがあってはならないと思うのです。そういうことが減って行って、最終的には無くなって欲しいというのが私の願いです。


 
エイタメ、「オモイダマ」の最後で村上さんが語った言葉に、私は心を強く打たれました。
男、女、子ども、大人、ライブに行った人、行かなかった人、何十年もずっと応援し続けている人、最近好きになった人……。
そういった色々な形の「好き」をまるっと肯定してくれているようで、とても嬉しかった。
そんな温かな言葉を投げかけてくれる村上信五さんは、本当に、素敵なアイドルだと思います。