「CANDY MY LOVE」という衝撃

明日提出のレポートを後回しにしてでも書き留めておきたい、
それくらい、私にとっては衝撃的な出来事でした。
そして今、その出来事について書いています。

「キャンジャニ」に出会うまで

私は、大阪・難波を拠点とするアイドルグループ「NMB48」が好きな大学生です。
実は元々アイドルが好きだったわけではなく、
中高時代は、周りで起こる空前のAKBブームを静観(テレビで流れているのは知る程度)していたような人間ですが、
それが今ではどういうわけか、NMBを応援しているわけです。
どういう経緯でこうなったのか、それはまた別の機会に書くとしますが、
その大きな要因のひとつには「魅力的なパフォーマンス」が挙げられます。
さや姉こと山本彩さんのパフォーマンスからNMBに興味が向き、
気が付いたらグループも好きになっていた、というのが実際のところです。
(故にファン歴は結構浅く、距離的問題もあるので基本的に在宅です。)
ちなみに推しメンの沖田彩華ちゃんもダンスが得意なメンバーのひとり。

そんな「NMBダンス」について、番組で取り上げられるという機会がありました。
それが、2017年1月21日放送の「関ジャム」です。
お正月に帰省した実家でたまたま観た「関ジャニ∞クロニクル」が印象に残っていたこともあって、
「これは何かに『観ろ』と言われている」
「目の前に大きな沼が見える気がする」
と思いながら放送を観ました。
「Must be now」の他にも乃木坂について取り上げられていたり、結構楽しめる内容でした。
放送後、番組について情報を検索していたところで、私は知ってしまったのです。
「キャンジャニ∞」なるものの存在を。


CANDY MY LOVEという衝撃

「キャンジャニ∞」とは、アプリゲーム「キャンディークラッシュソーダ」のCM企画にて結成されたアイドル…
というか、はっきり言ってしまえば女装したメンバーさんによるユニットのことです。
つまり公式で女装をして、おまけに2015年には曲を出している、というわけなのです。
(NMBで例えるならば皇さん*1の「プライオリティー」*2のようなもの。)
CM自体は確か見た覚えはあるのですが、まさかそこまで発展しているとは思ってもおらず、
その時点でもかなりびっくりしていました。

若干話がずれますが、この時点でNMB48は新公演の初日を続々と迎えていまして、
特にチームNNMBにて上演したことのない演目をやるというのもあり、
一旦CDショップでレンタルしてでもいいから曲を聴きたいなー、なんと考えていた私は、
「折角だからキャンディなんちゃらの曲も一緒に借りてこよう」
と思いつきました。
そしてあろうことか「前向きスクリーム!」の通常盤を借りてきてしまったのです
(何故か照れくささがこみあげて、前にも借りたロックバンドのCDを一緒に借りたのは内緒)。

「CANDY MY LOVE」、全曲を通してすば子さんのフィーチャーになっている曲ですが、
これがとてつもなく良かった…。何も言えず、思わず笑ってしまうほどに。
「なにこの贅沢なストリングスの使い方!」「エレキギターがアクセントに!」
「追っかけのコーラス!!!」「大サビ!!!」

みたいな。
サビもね、横子安子倉子のコーラスが本当に女の子っぽい柔らかさを持っていてハッとするんですよ(1:33あたり。)
唯一横子さんの台詞が男口調なのが残念ですが、それ以外は完璧……。
ネタじゃなくて本気で作っている、それが感じられて本当に衝撃的でした。

「ときめき」の魔力

この曲を聴いた後の私は、「キャンジャニ」というアイドルが本当にいるような錯覚にとらわれて、
「この子にはこの曲が似合う」「あの子はこの衣装を着こなすだろう」なんてことが
頭の中に次々と出てくるのです。
そのおかげで、昼間の講義でもあれだけ苦戦した睡魔に勝てるのです。
そんなのありえない、と思われるかもしれませんが、何か自分の中のスイッチを入れられた感覚でした。
こんなの自分が一番ありえないと思っているんですけど(笑)、
中高時代に苦手だった「アイドル」というもの、それにどんどん魅了されていく自分自身にも衝撃を受けました。
そもそも冷静に観たら30過ぎの男性7人が歌ってるわけでしょ?
なのにどうしてこんなに魅力的なのか…。

こんなことがあった後にもう一度録画してあった関ジャムを再生して
「Black of night」を観ましたが、もう、
①私の中の従来のイメージ
②キャンジャニちゃん
③この曲を踊る関ジャニ
が全然一致しなくて戸惑い、
パニックになって思わず今までの自分の物の見方を省みてしまうほどでした。

その「こだわり」は本当か?

自分の性質を簡単に分析するならば、
・極度の飽き性
・頑固(変なこだわりがある)
・知識の範囲が狭い
っていうような感じで、自分でも視野は狭い方だと思います。

それが今回の出来事で見事にひっくりかえされたといいますか、
色々なことを考えさせられました。
勿論、こだわりがあった方が良いことも沢山あるし、
ふらふらと意見が変わるよりも一貫性があった方が人間としては好きです。
ただ、その「こだわり」は本当に「こだわり」なのか、
「偏見」ではないのか、
というのを、もう少し考えるべきなのかもしれません。

また、今までの流れとは少し外れるかもしれませんが、
「好きだから何でも許せる」というわけでもないのかもしれない、というのも考えました。
もともとメンバーの皆さんのことが好きだった方の中には、
こういった企画等で色々な表情を観る中に「…ん?」と違和感を覚えた方もいるかもしれませんし、
その違和感というのを、私なんかみたいな他人が「好きなんだから許してあげな」なんて否定するのはもってのほかだと思うのです。
このあたりについてはまだ自分の中で消化しきれていない部分なので詳しく書くのは控えますが、
「好きだからこそ、誇れるものであってほしい」というのは、我儘なのでしょうか?
生身の人間、および人間の生み出すもの(音楽、本、絵画など)を応援するうえで、
「好きだったもの」が変化していくのは避けられないことだ思います。
ただ、変わらず誇れる部分が存在してくれさえすれば、と願いたいから、
飽きても呆れても付いて行ってしまうっていうところ、結構有る気がするのは、気のせいでしょうかね。

結局何が言いたかったのか

色々書きましたが、結局のところキャンジャニという概念は深い沼だし、
「CANDY MY LOVE」は凄いってことです。
そして、これを作った方、企画をしっかりやるメンバーの方、純粋に格好いい。

*1:木下百花が扮するキャラクター

*2:16thシングル「僕以外の誰か」Type-Dに収録