「商品紹介文」から読み解く関ジャニ∞らしさ

 

はじめに

 この記事は2018年8月の「関ジャニ∞プレゼン学会」企画に参加した際に作成した記事を加筆・修正したものです。分析系の記事を書くのは初めてなので読みにくい点など多々あるとは思いますが、どうぞお手柔らかによろしくお願いいたします。

 

 

  「商品紹介文から読み解く関ジャニ∞らしさ」

1.背景と目的

 みなさんは、関ジャニ∞のCDを買うとき、どのような方法を利用していますか?恐らく、答えは大きく2つに分かれるのではないかと思います。「実店舗で買う」方法と、「オンラインショップで買う」方法です。大半の方は、地域の様子や生活スタイル等それぞれの事情に合わせて、このどちらかを選択されていることでしょう。

 今回は、この「オンラインショップ」に焦点を当ててみます。といっても、扱うのはサービスそのものや利用状況等についてではありません。ここで掘り下げて行くのは、「商品紹介文」についてです。
 オンラインショップには、1作品に1ページ商品紹介ページがあり、そこではタイトル、ジャケット写真、特典内容などを確認することが出来ます。今ざっくりと「商品紹介文」という言葉でまとめたのは、商品紹介ページの「商品の説明」や「商品の紹介」という欄にある短い文章のことです。(図1参照)。

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図1:商品紹介文の例(Amazon「ここに」通常盤のページ)(2018.8.29閲覧)

 例えるなら、文庫本の裏表紙のあらすじのようなもの、と言えるでしょうか。その作品の見所・魅力を端的に表した文章です。
 実は私、今までこの「商品紹介文」をじっくり読んだことがありませんでした。オンラインショップを使うのは買いたいものがはっきりしている時(新作の予約等)なので、「この作品はどんな作品なのか知りたい」という気持ちを持って見ることが少なかったからかもしれません。 

 では何故今回、このテーマを選んだか。
大きなきっかけは、「初心者エイターの方はテイチクさんの商品紹介を読むのもおすすめ」という声を聞いたことでした。テイチクから発売された関ジャニ∞の作品は一部DVD(関パニ等)を除いて製造終了していますが、商品紹介のページは今でも閲覧が可能です。「テイチクさんの愛が詰まっているページ」。こういわれたら、読まないわけにはいかない…!と思いまして、この機会にじっくり読もうと思った次第です。
 しかし、ただ読むだけでは研究らしくない、ということで。各オンラインショップの商品紹介文も加えて、いくつか検討を行うことにしました。

 今回は以下のような目的を設定します。

<目的>自分と違う視点から書かれた文を読むことで、自分の知らなかった魅力に気づくこと

 作り手・売り手という自分とは違う立場から書かれた文章を読むことで、受け手である私が感じている魅力とはまた違った「関ジャニ∞像」が見えてくるのではないか、と考えました。今回はこの、「自分の知らなかった魅力に気づくこと」を目的とし、公式および各オンラインショップの商品紹介文を読み解いていきます。

 

2.検討の方法

 本研究では以下のような検討を行いました。

(1)各サイトにおける商品紹介文の特徴

 まず、公式サイトおよび各オンラインショップの商品紹介文を比較し、各々どのような違い・特徴があるのか調べました。今回対象としたサイトは以下の通りです。

<対象サイト>
[公式]
テイチクエンタテインメント商品紹介ページ
・INFINITY RECORDS公式サイト

[オンラインショップ]
Amazon
HMV
楽天ブックス
TOWER RECORDS
TSUTAYA
・山野楽器 

(2)「関ジャニ∞らしさ」について

 関ジャニ∞の魅力について考える視点は様々あると思いますが、今回は「関ジャニ∞らしさ」を考えてみます。
 「らしい/らしさ」「ならでは」「だからこそ」「魅力」という言葉をキーワードに設定し、エクセルにてキーワードが出現する回数をカウントしました。また、該当する文章から「関ジャニ∞らしさ」がどのように捉えられているかについて検討を行いました。

 

3.結果と考察

 (1)各サイトにおける商品紹介文の特徴

 まず、各サイトにおける商品紹介文の特徴についてです。
 読んでいく中で分かったのですが、各サイトの商品紹介文はそれぞれ独自のものが掲載されているというわけではないようです。図2に示す通り、サイトによっては全く同じ文章が掲載されている場合もあります。

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図2:各サイトの商品紹介文(「ここに」通常盤;各サイト商品ページより引用)

  この文の出典元を調べていくと、商品紹介文は次のような4パターンに分類できることが分かりました。

①公式(テイチク/INFINITY RECORDS)が発表した文章*1
②株式会社レコード新聞社が作成(?)、株式会社ジャパンミュージックデータがテキストデータ化し、サービス「eCATS」にて提供している文章*2
③「CDジャーナル」*3(株式会社音楽出版社)の「ガイドコメント」
④「CDジャーナル」の「ミニ・レビュー」

 それぞれのサイトが①~④のどれを掲載しているのか、表にまとめるとこうなります。

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図3:各サイトに掲載されている商品紹介文のパターン
※1:商品紹介文が掲載されていない、何故か英文、文字化けなどの例外多数。
※2:すべての作品に②が掲載されているほか、一部作品にはプラスして①やタワーレコード作成の紹介文が掲載されている。
※3:「GIFT~緑~」(2009年)までは③および④、「Wonderful World!!」以降は①。
※4:一部作品は独自のレビューが掲載されている。

 図3に示す通り、一部例外もありますが、商品紹介文として掲載されている文章のほとんどは①~④のいずれか(再編集・一部抜粋を含む)であることが分かりました。ここからは、この①~④について検討していくこととします。

 次に、この4パターンの文章について、それぞれの特徴をみていきます。
 この辺りはどうしても個人の主観に頼るところが大きいと思うのですが、大まかには次のような要素が挙げられるように思います。

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図4:各商品紹介文の特徴

 ①の大きな特徴として、販売元が作成した文章であるということと、②~④と比べて文字数の自由がきくことが挙げられます。また、唯一視点が「作り手」にある文です。
 ②と③は、性質としてはかなり似ており、どちらも作品の情報を簡潔にまとめた文章です。しいて違いを挙げるとするならば、②はタイアップ情報やカップリングなどの情報が多めであるのに対し、③は曲の内容(特徴、雰囲気など)について触れている場合が多いです。
 ④は「レビュー」で、①~③とはまた少し毛色が違います。個人の主観が一番色濃く反映されている印象を受けました。

 ただ、実際に読んでいただくと分かるのですが、近年の作品は①と②③がかなり似ている場合が多いです。①の要約文のようなものもあるので、もしかすると①と②③を丸っきり別の物として区別するのは正しくないのかもしれません。また①~④にあてはまらない例も多いので、あくまで「個人的に無理矢理分類してみるとこうなりました」、という類のものだと考えて頂ければと思います。

 

(2)「関ジャニ∞らしさ」について

 続いて、「らしさ」について検討した結果について見ていきます。
 前述のように分類される①~④の文章について、特定のキーワードの出現回数をカウントしました。今回は「らしさ/らしい」、「ならでは」、「だからこそ」、「魅力」の4つのキーワードについて検討しています。

 図5に、各シングルの①~④の文中から「らしさ/らしい」というキーワードについての結果を示します。真ん中の欄の数字はカウント数、文例は該当する部分の前後を抜き出したものです。

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図5:キーワード「らしさ/らしい」のカウント結果

 なお、自動的にカウントを行っている為、「マイホーム」のような特殊な例、および「罪と夏」のような複数の文中にある全く同じ表現が重複してカウントされる例などが見られましたが、今回は区別していません。

 各文章を読んでいくと、「らしい」という言葉の出現には、「関西色」「ポジティブ」「コミカル・ユニーク」「和のテイスト」といった要素が関係していると推測されます。
前の3つは何となくイメージがあるような気がしますが、注目すべきは最後の「和のテイスト」です。表に示した通り、「好きやねん、大阪。/桜援歌(Oh!ENKA)/無限大」の商品紹介文にも「らしい」という表現が使われている箇所があります。ただ、「らしい」が掛かっているのは「和」という言葉です。この結果から、初期においては「和のテイスト」も、関ジャニ∞の個性を形作るひとつの要素であったことが伺えます。
 個人的に注目したのは「関風ファイティング」の例です。どちらかといえば「なんとかなるさ」的なイメージの楽曲ですが、ダンスをガシガシ踊る関ジャニ∞の「アイドルらしいカッコ良さ」にも触れている点が面白いなと思います。

 次に、「ならでは」という言葉の出現回数を数えてみます。

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図6:キーワード「ならでは」のカウント結果

 「ならでは」も、「らしい」と同様に「関西色」「ポジティブ」「コミカル・ユニーク」が多めでしょうか。「がむしゃら行進曲」では「個性」「がむしゃらな勢い」などの言葉も出てきています。
 注目したいのは「大阪レイニーブルース」。先程の「和」と同様に、歌謡曲を歌う姿もグループの個性のひとつとして捉えられていたようです。また、「幅広い年齢層にもアピールできる」という間口の広さについても言及されています。

 図7は「だからこそ」についての結果を示しています。

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図7:キーワード「だからこそ」のカウント結果

 「らしさ/らしい」「ならでは」の結果と比べると、比較的新しい作品が並びました。
 「ここに」の紹介文は、6人の関ジャニ∞の1曲目となる大切な楽曲について、力強く表現しているのが印象的です。「ひびき」では、関ジャニ∞の表現力が高く評価されています。「だからこそ」、という言葉は、先程挙げた「関西色」や「コミカル・ポジティブ」という要素とは違ったところに遣われているようです。

 最後に、そのものずばり「魅力」という言葉を抽出してみました。

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図8:キーワード「魅力」のカウント結果

 ねらっていたものとは違った形の結果が出てしまったようですが…。
「マイホーム」の紹介文では、関ジャニ∞のバンド・グループとしてのスタンスについて触れられています。「ココロ空モヨウ」の方はカップリングについての文章内に使われていたようです。「男っぽい魅力」という言葉も、もしかすると関ジャニ∞の個性を紐解く上でのキーワードになるかもしれません。

 そして、4つのキーワードが抽出された回数を合計し、回数の多い順に並べた結果がこちらです。

f:id:sanashin9:20180830231849j:plain図9:キーワードカウント結果まとめ(シングル)

 商品紹介文中で「らしい/ならでは/だからこそ/魅力」という言葉が使われていた回数が一番多いシングルは、3rdシングル「好きやねん、大阪。/桜援歌(Oh!ENKA)/無限大」でした。
 これはトリプルA面であったことや、関西色、ユニークさなど、初期に関ジャニ∞の個性として広まっていた要素をふんだんに盛り込んだ作品であったことなどが理由ではないかと考えられます。

 以上を整理すると、紹介文において「らしい」等のキーワードで表現されている要素には、次のようなものがあるといえるでしょう。
①関西色
②コミカル、ユニーク
③和のテイスト
④ポジティブ、前進、前向き
⑤豊かな表現力
⑥幅広い層にアピールできる間口の広さ 
 今回調査した商品紹介文においては、かなり定着している印象のある①②④に加え、③⑤⑥などの要素も「関ジャニ∞らしさ」として扱われていました。こう並べてみるだけでも、関ジャニ∞がいかに幅広く、様々な魅力を有しているかが分かります。

 加えて興味深いのは、「らしい」という表現が積極的に使われている作品は、近年よりむしろ初期に多いということです。これは何故なのか理由がさっぱり分からないのですが、もしかしたら、特定の要素を「らしい」と表現することによって「こんなグループありますよ!」「彼らの個性はこうですよ!」と、関ジャニ∞を知らない層にアピールする狙いがあったのかもしれません。あくまでも推測ではありますが。

 また、今回の方法ではキーワードが出現する例が一部に限られていたため検討することが出来ませんでしたが、年代ごとの「らしさ」の変遷について比較することができたら、かなり面白い結果が得られるかもしれないと思いました。実際どのように調べるのが良いか難しいところではありますが、機会があればこのあたりのテーマについてもチャレンジできたらと思います。

 なお、アルバムについても同様の手順でカウントを行いましたが、シングルと比べて抽出数が圧倒的に少なかったため、参考程度にまとめた画像のみ載せておきます。

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図10:キーワードカウント結果まとめ(アルバム)

 

4.結論

 本研究では、「自分と違う視点から書かれた文を読むことで、自分の知らなかった魅力に気づくこと」を目的とし、公式・各オンラインショップの商品紹介文について検討を行いました。
 調査の結果、「各サイトの商品紹介文が4つのタイプに分類できること」を発見しました。また、キーワード抽出の結果から、商品紹介文において「関ジャニ∞らしい」と表現されているのは、以下の6つの要素であることが分かりました。

①関西色
②コミカル、ユニーク
③和のテイスト
④ポジティブ、前進、前を向く
⑤豊かな表現力
⑥幅広い層にアピールできる間口の広さ

 

わりに

 今回の自由研究では、「商品紹介文」という自分とは違った視点から書かれた文章を材料とし、関ジャニ∞の魅力・関ジャニ∞らしさについて考えてみました。調査の方法については改善の余地を残しまくりなのですが、これだけざっくりした検討の中でも、「和のテイスト」という、自分のイメージの中にはあまり無かった要素を発見できたことは、大きな収穫になったと思います。

 普段は気にしていなかった「商品紹介文」ですが、当時の関ジャニ∞がどのような活動をしていたのか、どういうイメージで捉えられていたのかを知る上では、かなり有用な資料であると言えるでしょう。普通に読むだけでもかなり面白いのでおすすめです(特に「ミニ・レビュー」)。

 これを機会に、是非一度自分の好きな作品についての紹介文を読んでみてはいかがでしょうか。もしかしたら、自分の知らない関ジャニ∞の魅力を発見できるかもしれません!☆

 

参考

☆CDジャーナル:関ジャニ∞ - CDJournal

関ジャニ∞/IMPERIAL RECORDS(テイチク):関ジャニ∞ / IMPERIAL RECORDS

関ジャニ∞公式サイト:関ジャニ∞公式サイト / INFINITY RECORDS オフィシャル ウェブサイト

☆ならびに、各オンラインショップの商品紹介ページ

*1:INFINITY RECORDSリリース分に関しては公式サイトにおいて当該文章の確認が出来ませんでした。そのため今回は、他サイトにて「メーカーインフォメーションより」等、出典元が公式である旨が記載されている文章を公式の商品紹介文とみなしています。

*2:作成元の確証が得られませんでした。ただし、(c)RSの表記があることと、JMDのホームページを確認した限りでは株式会社レコード新聞社が作成したものと考えられます。

*3:https://www.cdjournal.com/main/top/

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関ジャニ∞を好きになってから今日まで、この1年半のこと。
もし全て日記帳に記録してあったとしたら、どんなことが書いてあるのだろう。
ふと、そんなことを考えていました。

2017年1月の終わり、かなり中途半端な日付から始まっているその日記の最初には、困惑とワクワクが入り混じった不思議な文章ばかり書かれているはず。
2月3月は音源を聴く度・映像を観る度に得られる色々な気付きが嬉しくて、ついページを真っ黒にしてしまう程ぎっしり文字を詰めて。
4月はエイタメBDの感想を書き殴っているだろうし、5月はページ丸々使って「メトロックやったね!!!」って書いてあるんだろうな。
6月の前半はべったり糊付けされていて読めなくなっているけれど、そのあとは「ジャム」の話ばかり書いてあるだろうし、8月初めての東京ドームの記録はカラフルなペンでびっしり書いてあるのかな。逆に「楽しかった!」しか書いていなかったりして。
もしかしたら、秋を過ぎた頃から白紙がちらほら増え始めているかもしれない。
一方では「応答セヨ」の感想でびっしり埋めてある日もあるんだろうし、紅白で楽しく年を越して、カウコンの「チェケソーソー!!」が最高の年明けだったね、って話も書いてあるかも。テレビや映画の感想だって、沢山書いてあると思う。

それはきっと大学ノート1冊にも満たないほどの薄さだと思います。もしかしたら他の人には読めないかもしれない。仮に解読できたとしても、特に面白みの無いようなものなのでしょう。
ただ、そんな薄っぺらい日記帳こそが、私にとっては大切な宝物なのだと、最近やっと気が付きました。
正直消したいところも沢山あるんです。もっと書けば良かったって思うことだって沢山ある。でもいくら望んだって、後から書き換えたりは出来なくて。
だからこそ特別で、何にも代えられないものなのだと思います。

 


そんな宝物のような日々を振り返って、6月にひとつ、文を書きました。

ongakubun.com

お気楽で無責任そうに見えるけれど、誰よりも心強いヒーロー。
私は関ジャニ∞に、そんなヒーロー像を重ね合わせていました。
曲の歌詞に、歌声の持つ力に、何回助けられたことでしょう。どれだけ、勇気を貰ったことでしょう。
私は関ジャニ∞の「強さ」に、何度も救われてきました。

安田さんの身体のことを知ったとき、私はいつしか無意識のうちに「強くあること」を強制していたのではないかと反省しました。
誰にも負けないような理想のヒーロー像を押し付けていただけなのかもしれない、とも。
でも、メッセージを見たりweb連載を読んだりして、やっぱりその「強さ」があるからこその関ジャニ∞なのかなとも思ったんですよね。
自分の弱さと向き合ったり、自分の想いをありのまま自分の言葉で伝えたり、そういうことが出来る人って、決して弱くなんかないよなあと思ったら、また心配になるくらいに「強すぎる」なあ、と。
何かもう上手く言えないんですけど、やっぱりその「強さ」に助けられたし、これからも何度も何度も救われるのかなと思います。

最後まで格好いい「アイドル」でいてくれて、
正直な気持ちを聞かせてくれて、
自分の言葉で本当のことを教えてくれて、
いつも優しい言葉で包み込んでくれて、
最後の曲でも笑顔でいてくれて、
ずっと普段通りの姿でいてくれて、
それぞれの受け止め方があるって感じさせてくれて、
本当に、ありがとう。

 


2018年7月15日、ツアーが始まります。
どんな気持ちを持っていくのか凄く悩みましたが、札幌ドームという空間や目の前の出来事を全力で楽しむことを目標に、なるべくまっさらな気持ちでいたいと思っています。
…あくまで思っています、ということです。
その日がどんなページになるかは、まだまだ分かりませんので。


発色の良い水性ボールペンで踊るように書かれたページ、やわらかめのシャープ芯でぐりぐり塗り潰されているページ、前後とべったり糊付けされているページ、何も書かれていない空白のページ……。
この1年半を日記帳に例えるならば、そんなページが並んでいるのでしょう。
所々水滴が付いてふやけた、私だけが読める日記。
思ったよりも少し重たいけれど、私はそれをずっと懐に入れておこうと思います。
時々取り出しては見返して、あの赤の鮮やかさを忘れないように。

見えもしない何かを ずっと信じてゆける それでいいと思った


前回あんなことを言っておきながら、ここ数日で気持ちの整理が段々とつき始めたのを感じます。
それは、すぐそこまでやってきていた春の訪れのお陰なのか、雲一つない空があまりにも清々しいお陰なのか、はたまた別の理由なのか、定かではないのですが。


あれから、気が付いたことがあります。
「私、関ジャニ∞のこと全然知らないんだな」、ということ。
分かった気になっていた訳ではないつもりです。でも、やっぱり全然知らないんだな、と。
メンバーそれぞれがめちゃくちゃ格好いいことと、めちゃくちゃ素敵な歌を歌うこと、めちゃくちゃ面白くて、めちゃくちゃ仲がいいこと……大体知っているのはそれくらいでしょうか。あと出身地とか、血液型とか……?

考えてみれば、当たり前なんですけどね。
実際に話したこともないし、ライブ以外で観たことないし、私は彼らを知っているけれど、彼らは私を知らない。
勿論、全てを知る事なんてできないのは分かっています。これはアイドルとファンの関係に限った事では無くて、どんなに身近な存在でも、たとえ生まれてからずっと一緒にいたとしても、別の人間が何を考えているのか、その全てを理解することは物凄く難しいことです。
だからこそ、人が何を感じ・考えるか、その一つ一つは尊重されるべきだし、
だからこそ、好きな人が何を感じ・考えるかを、つい知りたくなるのだと思います。

最初の「知らないな」という話に戻りますが、
仮に今、この状況の中で「関ジャニ∞を知ろう・これまでを辿ろう」としたとき、どんなことを感じるのでしょう。
ついつい理由を探したくなってしまうのかな、とか、ついつい不穏因子を勝手に作ってしまうのかな、とか、色々な想像をしてしまって、少し怖くなってしまいました。
……ただ一つ確かに言えるのは、少なくとも私があの夏ドームで観た姿の中にも、テレビや紙面、歌詞を通して受け取った言葉の中にも、嘘はなかったんだろうな、ということです。
目には見えないものだけれど、あの日確かに感じたこと。
私はそれをずっと信じたいし、ずっと信じていける、そう思ったのです。
曲げる必要など、忘れる必要など、何一つ無いのだと。

そう考えたら、もっと知りたい、今観られる姿を目に焼き付けておきたいという、ちょっと前向きな気持ちになれたんですよね。
私にはまだまだ知らないことが沢山あって、それを知らないまま過ごしていくのは、やっぱりもったいない気がするのです。
これまでの21年間渋谷さんがアイドルをしてきたという事実や、関ジャニ∞のメンバーとして過ごした14年という時間、そこで成し遂げたこと、それらは消えて無くなってしまうものじゃなくて、この先もずっと残っていくものです。
今の私は、その先に出された結論を知ってしまっているけれど、
ではその結論に至るまでの過程が全て寂しいものなのかといえば、そうではなくて。
だから、私は、渋谷さんから貰った勇気を大切にしたいし、これから貰うかもしれない宝物のような気持ちを、ずっと信じていきたいと思います。
だから、もっともっと色々な事を知りたいです。これまでの関ジャニ∞も、これからの関ジャニ∞も。

 

とってもとっても贅沢な我儘を言わせていただくならば、渋谷さんが歌う姿をもう一度、この目で観たいです。
でも、無理にとは言いません。
どんな音楽がしたいのかな、どんなことを学んだのかな、とやっぱり知りたくなってしまうけれど、どこかで音楽を好きなままでいて下さるのなら、それで十分です。
あっ、でも「さようなら」は言いません。
これからも、是非とも、よろしくお願いいたします。

 


そういえば前回書き忘れたのですが、タイトルはserial TV dramaの「ginger」という曲から取りました。

器用じゃなくても報われなくてもなくしたくない
傷付くことさえ出来ないままならば幼いだけだ

            ―serial TV drama「ginger」

ginger/serial TV drama - 歌詞検索サービス 歌詞GET

最後のフレーズ、今まではずっとただの「強がり」だと思っていたのですが、もしかしたら決意に似たような気持ちなのかもしれないな、と思いました。
そこまでしても「なくしたくないもの」、見付けたのだとしたら、それはそれでとても幸せなことなのかもしれないですね。

 

今回も、同じserial TV dramaの楽曲から。

見えもしない何かを
ずっと信じてゆける
それでいいと思った

なんでここでこのバンドの曲を選んで聴いていたのか、というのは理由があるのですが、詳しくは言いません。まあその……それはそれ、これはこれ、なので。
でも、私の気持ちを整理してくれた曲であるというのも事実です。

……そういえばこの曲ね、「赤いパーカー」っていうんですよ。

http://j-lyric.net/artist/a04e096/l00e05d.html

器用じゃなくても報われなくても

二日前の私が書いた文章を読んで、驚いた。やけに冷静で、あっさりしていて、もうひっくり返すことのできない出来事を目の前にしているとは、到底思えなかった。
ただ、あの文も嘘偽りない気持ちであることは確かで、この二日間でこんなにも心乱されるとは思ってもいなかったのだろう。こんなにも腹が立っているのは、こんなにも子どものように駄々をこねているのは、色々なことを考えてしまったせいだと思う。

 

正直、最近はレギュラー番組を確認することもあまりしなくなっていて、日常の中で趣味に費やす時間もどんどん減っていった。たまにアルバムを聴く程度。ジャムだってじっくり観ていない。これは私の怠惰というほかならないのだけれど、こんな状況では悲しむことが出来ないのは当たり前なんだと思ってしまった。涙の一滴も出ない薄情すぎる自分に引いた。だからこそ、物わかりのいい振りをしようと思ったのかもしれない。

昨日ふと、去年のことを思い起こしていた。
あることに取り組まなければいけなくて、それは自分の将来に関わることでもあったのだけれど、どうしても漠然とした不安を解消できないままでいた。悪い予感は当たるもので、結果は散々。今思えばこれパワハラじゃないの、と思うようなこともあって、想像以上にダメージを受けていた。それは2週間ほどある中の、丁度真ん中の頃のことだったのだけれど、もう我慢が効かなくなって、本気の本気で、全部辞めようと思った。これまでのこともこれからのことも本当にどうでもよくなって、ぞっとするようなことを色々と考えた。でも、帰りのホームで不意に触ったスマホの画面を見て、どうにか思いとどまった。その日発表された、アルバム『ジャム』の詳細。3人と、4人の組み合わせ。「あ、私これを観るまでは絶対に死ねないな」、そう思った。繋ぎとめるには、それだけで十分だった。
もし時期がずれていたら、数か月前に関ジャニ∞に興味を持っていなかったら、どうなっていたんだろうと思う。結局私はこれを職にすることは諦めたけれど、大学を辞めずに済んだし、辞めずに済んだおかげでこれまでのことを無駄にすることなく資格を取ることが出来たし、今素敵な人達に囲まれながら学ぶことが出来ている。ちょっと大げさかもしれないが、あの時の私にとって、関ジャニ∞正真正銘の「命の恩人」だった。一生かかっても返しきれないような恩を頂いてしまった。それなのに。

 

そしてもう一つ、気が付いてしまった。
私は、「関ジャニ∞渋谷すばる」の歌がもっともっと聴きたかった。
これまでの曲、そして、これからの曲。
ドームで「LIFE」が聴ける日を、「大阪ロマネスク」が聴ける日を、今か今かと心待ちにしていた。今度はどんな曲を書くのだろう、関ジャニ∞としてどんな表現をしたいのだろう、どんな姿を見せてくれるのだろう。そんな期待をしていた。
続いていくことを信じて疑わなかった。

以前、「生きろ」の感想に、こんな文を書いた。

 この曲を聴くと、渋谷さんはこちらが想像していた以上に「音楽」という物の力を信じている人なのかなと思います。
きっと「アイドル」と「音楽」という物の板挟みに苦しんだ人なのではないかと思うのだけれど、それ以上に音楽に救われた経験があるのではないかな、と。
それに加えて、「アイドルである自分が歌う意味」を何処かで掴んだのではないかなとも思う。
「好きなアーティストから貰っていたら救われていたかな」と感じた言葉を、
自分が伝えたいこととして形にする、
好きなアイドルがそういった視点を持っているということ、そしてその曲を聴くことが出来るということは、この上なく贅沢なことなのだと思います。
そういった感覚がある人はきっと、自分の言葉が誰かにとって何よりの救いになることを知っているはずだから。

きっと、渋谷さんのことだから、ソロアーティストになっても音楽やリスナーに対しての誠実さは変わらないのだと思うし、だからこそ、関ジャニ∞のファンとして渋谷さんの音楽を聴くという喜びをもっともっと味わっていたかった。
渋谷さんが置いていこうとしているもの全て、私にとっては何にも代えがたい宝物なのだということに気が付いてしまったんです。
……本当に、決めてしまったんですね?

あー、苦しいな。悔しいな。腹立つな。
もう、気持ちが散らかって片付く気配がない。

 

2018.4.15

それまでは、全くの事実無根だと思っていた。次のツアーでは面白おかしく茶化す、そんな7人の姿が見られるとばかり思っていた。
……というか、今も思っている。漠然と、信じられない気持ちでいる。

2018年4月15日。
公式からのお知らせを見ても、会見の記事を読んでも、映像を観ても、何だかこれが事実とは思えなかった。カレンダーを見ながら、思いっきり頬をつねった。頬は痛いし、何回確認しても、今日は4月1日ではない。
どうやら、私にはどうしようも出来ない、事実らしい。

困ったな、と思った。
好きなアイドルの「卒業」、ちょっとは慣れたつもりだったのに。

「卒業」は、「好きな人が自分自身の夢を持って旅立つ」ことと、「好きなグループから好きなメンバーが抜ける」ことが同時に起こる。それを事実として受け入れるのは、やはり時間がかかる事だし、人によってはずっと受け入れられないままなのかもしれないとすら思う。
最近、他のグループで「アイドルとしてやり切りました!」と清々しい表情で旅立っていく子たちの背中を見送ることが度々あった。だから慣れたと思っていた。
けれど、思い出してしまった。
彼女たちのその晴れやかな顔を見る度、嬉しい気持ちと悲しい気持ちの狭間の暗闇に、急に放り投げ出されてしまったような心地になることを。
「おめでとう」と言いたい気持ちと、「本当に辞めてしまうの?」「後悔はないの?」「アイドルでいるままではだめなの?」と問いただしてしまいたい気持ち。
そして、「結局は他人なんだな」という、諦めのような気持ち。この感情を一言で表すのは、私には出来ない。
正直、ちょっと免疫が付き始めたんだろうなとすら思っていたのだけれど、大きな間違いだった。
おそらく、きっとこの先も慣れる事なんてないのだろう。

 

そもそも、メンバーが居なくなるなんて想定していなかった。
私はここ1年くらいの新参ファンだから余計にそうなのかもしれないけれど。
「女子アイドルとジャニーズの違いは「卒業」がないことだなあ~」なんて思っていたのに、もうそういう時代ではないのだということを突きつけられてしまった。
エンタメの世界に絶対はないとは分かっていたけれど、心のどこかでは「彼らに限って」と思っていたのかもしれない。
おじいちゃんになっても7人で笑っているんだろうな、と信じて疑わなかったから。
会見での話やWebでのコメントを見て、「一緒に夢を追う仲間」が「違う夢に向かって歩み出す仲間を見送る友達」になったんだな、ということをぼんやり感じてしまった。
それが何だか途方も無く寂しかった。

……ついマイナスなことばかり考えてしまうのだけれど、進路を未だに迷っている私としては、今36歳というタイミングで新たな道にチャレンジしようとする人生の先輩の姿は勇気づけられるな、とも思う。
そして、その背中を押すことが出来るのも、嬉しいことだ。
でも、やっぱり寂しいという気持ちが勝ってしまう。
それが話し合いを重ねて出された結論だとしても。

救いだったのは、少し出てきていた嫌な噂を否定してくれる、そういう場を設けてくれたことだと思う。
好きな人が、事情も知らない人の悪意や勝手にでっち上げた妄想に苦しめられるのはいただけないから。
ただ、ツアーは出てほしかったなあ。
あの時が最初で最後だったのだな、と考えてしまうから。
こちらのエゴだなと思いつつも、「これが最後なんだ」と分かっている状況で、さようならと行ってらっしゃいを言いたかった。

 


ここまで書いたのが、今の率直な気持ちです。
これからの関ジャニ∞がどうなるのかは分からないけれど、私個人は応援し続けるつもりです。今夏のツアーも申し込む予定です。

でもさ、やっぱり寂しいよ。

 

最後に。
メンバー、そしてエイターの皆さんが、根も葉もない噂や心無い一言、無責任な報道に心を痛めることがありませんように。自分の感じ方を否定するようなことがありませんように。
それだけを願っています。

プレイリスト「21歳」


お久しぶりです!

このところ卒論発表やサークルの演奏会の準備でバタバタしていて中々更新できませんでした。
同時進行で物事を進めるのがあまり得意ではないので、何かの締切が近いとどうもこうなってしまうんですよね……。

そんなギリギリの状態で準備を進めた発表も何とか終わり、最後の演奏会も無事に楽しく終えることが出来たので、大学生としてはここで一区切り付いたかな、というところです。
達成感もありつつ、同時にこれから取り組むべき課題も見つかったので、進学してからも気持ちを新たに頑張っていきたいと思います。

 


さて、話は変わって本題へ。

先月末に誕生日を迎え、22歳になりました。
ここ数年、大体誕生日近辺に「その年に好きだった曲」をまとめたプレイリストを作っています。

私はその時々で好きだったものを記録して「その時の自分」を後から振り返るのが結構好きなようで、中学卒業時のタイムカプセルにも、好きな曲を15曲詰め込んだCDを入れていました。
開けたのは成人式の時だったのですが、流石に5年も経つと好みも少し変わっていて、自分でセレクトしたはずなのに意外性があって面白かったんですよね。
それ以来、1年の記録代わりとしてプレイリストを作ることにしています。

ルールは単純に「その年沢山聴いた曲」もしくは「印象に残った曲」。
新譜・旧譜、ジャンルもごちゃまぜです。
今年は全20曲。

1.cinema staff「熱源」

熱源

熱源

  • provided courtesy of iTunes

2017年発売のアルバム「熱源」のリードトラック。
このアルバムは全体を通してドラムがよく聞こえてくる印象なのですが、特にこの曲のイントロがとても良いです。心臓に響いてくるようなバスドラムの音が好き。
あとは歌詞も好きですね。

いつ生るかは分からないが それでも種は蒔ける
そして熱は産まれる

後悔だらけの過去に戻りたくなる時もあるけれど、それでも前へと進むための熱を取り戻させてくれるような曲です。

 

2.関ジャニ∞「今」

2曲目は関ジャニ∞のアルバム「ジャム」から。
目の前が開けるようなイントロから始まる明るいサウンドと、少し憂いのエッセンスを含んだ歌詞の混ざり方が絶妙です。
年末の大型音楽特番でも披露される機会が多く、2017年といえばこの曲、という感じがします。
いつか目の前 たどり着けたら
苦い思い出を笑える頃かな
未来を越える 今 今 今
ほら 今 今 今
個人的には、夏場のしんどかった時期を助けてくれた1曲でもあります。 
 

3.関ジャニ∞「LIFE~目の前の向こうへ~」

2010年発売のシングル。アルバム「8UPPERS」収録。
この曲にも沢山助けてもらった1年でした。
少し荒削りなところもありながら「若さ」というエネルギーに満ち満ちた歌声がとても素敵です。
「まだまだ終わらないから」という言葉の力強さも心に響く曲。
 

4.関ジャニ∞「応答セヨ」

2017年発売。
この曲に関してはシングル発売時に結構な勢いで語った記憶がありますね…(笑)

映画「泥棒役者」は、人として生きることで抱える痛みに向き合うこと、そして人として生きることで感じる温もり、その大切さについて考えるような作品でした。
素敵な作品を観終わった後のほかほかした心、そこにこの曲がじんわりと沁みてくるのが本当に心地よかったなあ。
 

5.cinema staff「diggin'」

diggin'

diggin'

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アルバム「熱源」より。

 いつも何かが足りなくて 本当の名前を探してる

この1年を振り返ると、結構焦っていたような気がします。
あれもしなくちゃ、これもしなくちゃ、という気持ちが大きくなることが多くて、自分が自分でないような心地になることもあったような。
そんな時によく聴いていました。

 

6.関ジャニ∞「traffic」

「diggin'」のアウトロがピタッと終わるので、そこからこの曲のイントロに繋いだら面白いかなと思いこの位置に。
結局これがやりたかっただけだったりする…のかも?(笑)
ヒリヒリした焦燥感と、高速道路をスピード上げて走るような爽快感が良いです。
やっぱりストリングスの使い方と曲後半の展開は何度聴いても変わらず好きですね。
 

7.cinema staffメーヴェの帰還」

メーヴェの帰還

メーヴェの帰還

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またまたアルバム「熱源」より。大好きなんです、このアルバム。

この曲はアルバムの中でもかなり異質な存在感がある楽曲だなと思います。
暗く抽象的な歌詞とキメの多い曲構成は、インディーズ時代の作品「Symmetoronica」を彷彿とさせます。
同じパートを繰り返すことなく進んでいく展開は斬新で、どんどん曲の世界に引き込まれていくような不思議な感覚。
曲後半はメロディ、コーラス、リフ、どれをとっても好みドストライクなので、曲全体の感想が「好き」の一言になってしまうのが悔しいというか…嬉しいというか…。
とにかく好きです。 
 

8.cinema staff「火傷」

2011年発売のアルバム「cinema staff」収録。
とにかくイントロが好きなんです!
しかもこの「世界で一番好きなイントロは?」と訊かれたら絶対候補に入るくらい好きなイントロを!初めてのライブで聴くことが出来たんです!日比谷野外大音楽堂で!
それが本っっっっっ当に嬉しかった!!!
6年以上前の曲かつライブの定番曲という訳でもなかったのでまさか聴けるとは思ってもみなかったので興奮が収まりませんでした…!
ずっと好きで聴いていた思い入れのある曲、それに新しくライブでの思い出も増えたのは本当に嬉しい出来事だなと思います。
 

9.乃木坂46「他の星から」

他の星から

他の星から

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乃木坂46に詳しいわけではないのですが、歌番組で「インフルエンサー」を観たときに中田花奈さんのダンスがとても素敵だなと思い、以来密かに気になっています。

この曲は中田さんも参加したユニット曲。
独特の浮遊感のあるイントロと不思議な世界観の歌詞が好きです。

 

10.横山裕渋谷すばる村上信五「Answer」

これまでにも何度か語ってみようと試みてはいたものの、言葉にするのがどうにも難しいんですよね…。
今だからこそ、この3人だからこそ歌える楽曲です。
 

11.Pat Metheny(Arr. Bob Curnow)「Afternoon」

12.Mike Tomaro「Rivers」

大学のサークル(ビッグバンド)で演奏した中で特に好きだった2曲。
「Afternoon」はPat Methenyの楽曲をビッグバンドにアレンジしたもの。
トロンボーン独特の音色が映えるメロディと、中間部のトランペットソロが好きです。
あと低音パートが独特の動きをしていているので、バストロ担当の私は「美味しいなあ」と思いながら吹いていました(笑)
「Rivers」は和音やフレーズの重なり方が独特で結構苦戦したのですが、その何とも言えない怪しい響きが好きです。
バリッと響くバリトンサックスの低音を活かしたソロも素敵。
この曲も低音パートが大活躍しています。
バストロというパートが好きな理由って色々あるんですけど、トロンボーンパートでもあり低音パートでもあるので1粒で2度美味しい的なところがやっぱりいいなって思います(笑)
……もちろん音色が好きっていうちゃんとした理由もありますよ!
暫くは楽器を吹く機会も無くなるので少し寂しいです。
 

13.Juice=Juice「TOKYOグライダー」

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大学の先輩にハロー!プロジェクトが好きな方がいらっしゃるので時々情報が入ってくるのですが、たまたま見かけたライブ映像がとても良くて一時期この曲ばかり聴いていました。
ライブで踊りながら歌っていてこれだけ歌のパワーがあるのが本当に凄いし、何より歌が上手くて聴いていて気持ちがいいんですよね~。
音源がリリースされたら買いたいと思います。今出ているCDもチェックしてみたい。

 

14.関ジャニ∞「なぐりガキBEAT」

2017年発売のシングル。紅白歌合戦でのアレンジ版も華やかで素敵でした。

個人的に、この1年を振り返る上では外せない1曲だなと思っています。
思い入れも沢山あるなあ。

 うつむいてた空に ほら虹がかかるよ

 やっぱり、このフレーズは心強かった!

 

15.星野源「肌」

肌

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2017年発売「Family Song」のカップリング曲。
CMで聴いて気になっていたのですが、思っていた以上にいい曲でした。
ヘッドフォンで聴くと分かりやすいのですが、右側でずっとワウ・ギターが鳴っていて、サビに入ると左から違った音色のギターが聴こえてくるんですよね。
その重なり方が好きです。
人の体温を感じるような温かい歌詞も素敵。

 

16.キャプテンストライダム「キミトベ」

キミトベ

キミトベ

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2005年発売のシングル。アルバム「108DREAMS」(2006)にも収録された、キャプテンストライダムの代表曲のひとつです。
四つ打ちのリズムが心地良いダンスチューンで、個人的には疲れているときによく聴いていました。
歌詞については…触れないでおきますね…(笑)

 

17.岡崎体育「鴨川等間隔」

鴨川等間隔

鴨川等間隔

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アルバムを聴くまでは「岡崎体育の楽曲=EDM」というようなイメージがあったのですが、この曲とアルバム最後の「式」、この2曲でガラッと印象が変わりました。
同じアルバムで「どうぶつさんたちだいしゅうごうだ わいわい」と歌っていることを考えると、岡崎体育さんの器用さと守備範囲の広さは凄いなと思います。
この曲は叙情的なギターリフもとても素敵なのですが、やっぱり歌詞が好きです。
別にどうしてほしいわけじゃない
ただそれくらいの許容や容赦を
保てる心を育みたいぜ
(幹から腐ったわけでは無いぜ)
鴨川や木津川にいるカップルやグループに苛立つのは、焦りからくる八つ当たりでしかないとは自分でも分かってはいるけれど…。
どうしようもないやるせなさがかすかに滲んでいるところがいいなと思います。
 

18.the chewinggum weekend「あの娘をつかまえて」

1996年、バンドのメジャーデビューシングルとして発売。
私はこのバンドが活躍していた当時を知っているわけではなく(当時0歳とかなので…)、
バンドの存在を知った時には、既に解散から10年以上が経過していました。
好みで言えば2ndシングル「ICE」以降のオルタナティブロック寄りの作風のほうが好きなのでついそちらばかり聴いてしまうのですが、1stアルバムも1つの作品としてかなり良いものであると思います。
この曲は音源だとストリングスやホーンの入った都会的なギターポップに仕上がっているのですが、ライブ音源はまた違った味があって良いです。最近はライブ版がお気に入り。メランコリックなギターが最高。
 

19.キャプテンストライダム「流星オールナイト」

流星オールナイト

流星オールナイト

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2005年発売。
歌詞に出てくる情景描写のフレーズがとてもロマンチックで好きなんです。

太陽系でずっと繰り返された様な
ありふれた胸騒ぎ

恋のときめきや相手を思う愛情のような気持ちを表現するのに「ありふれた」という言葉を遣っているのですが、
それは、この気持ちが「特別」であるということの裏返しのようにも思えるんですよね。
考えれば考えていくほど味わい深い、素敵な詞だなと思います。

 

20.cinema staff「僕たち」

声が出ないよ 言えないよ

是非一度フルで聴いていただきたい楽曲。

 

僕たち

僕たち

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ざっと見ると今年は結構cinema staff関ジャニ∞を聴いていたんだなとすぐ分かりますね。
あとNMBが入っていないのが自分でも意外…。
2018年は色々なアーティストの曲を広く聴いてみたいです。

 


今日は午前中用事を済ませたら午後は映画を観に行き、帰宅して「ジャム」のBDを観る予定を立てています。楽しみ!
感想の記事も出来れば書きたいとは思っているのですが…頑張ります!

それではまた!